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zabbix2.4の新機能および変更点一覧

zabbixが2.4になり今まで不便だった部分が色々と改善されていますが、リリースノートから注目すべき新機能や変更点をピックアップしてみました。

監視関係

CPUコアをLLDから登録監視

Automatic discovery of CPUs
Agents for all platforms are enhanced to support low level discovery of CPUs.

zabbix2.4以前ではマルチコア環境の場合、シェルなどでコア数を取得後監視登録するという一手間が必要でしたが、zabbix2.4からはLLDによりCPUコア毎の使用率監視などを自動で実現できるようになりました。

WEBモニタリング強化

:: More advanced WEB monitoring
WEB monitoring was extended to support custom headers, configurable number of retries as well as access to SSL related options. It makes possible efficient monitoring of APIs based on XML (SOAP) and JSON protocols.
WEB監視・カスタムヘッダーでXMLによるSOAPやJSON形式に対応しました。これでAPI監視も可能となったわけです。

トリガーの条件式が便利になった

:: Better syntax for trigger expression
Zabbix supports new operators ‘>=’, ‘<=’, ‘and’, ‘or’ and ‘not’. Existing operators ‘&’ and ‘#’ are no longer supported. Also formatting of trigger expressions is preserved for multi-line expressions.
どんなステータスの際に(戻り値など)トリガーとするのかという時の条件式が今までは非常にすくなかったのですが、今回のアップデートで
 >=, <=, <>, not の4種類 を利用することが出来るようになっており今まで条件式で苦労していた方にはうれしいニュースです。

アクションの実行条件がカスタム式に対応

:: Flexible action conditions
Added support of custom formula for calculation of action conditions.
Zabbixでは何かが起こったときにどうするか?というアクションという機能があります。例えばアラートが発生したらメールを飛ばす。または、プロセスが落ちたときシェルを実行する等です。プロセスがあがってこなければ2回まで再起動行いその後は何もしないなど柔軟に対応できるのですが、選択出来る条件式が少なくかゆいところに手が届かないという状況でした。
今回はカスタム式に対応したためほぼどのような条件でも簡単に指定することができるようになりました。

マクロ機能の強化

:: Macro improvements

User macros {$MACRO} now are available in notifications and commands. Two new macros – {HOST.DESCRIPTION} and {PROXY.DESCRIPTION} are supported for use in notifications and commands. {HOST.DESCRIPTION} can also be used in map labels. Host level macros – {HOST.HOST}, {HOST.NAME}, {HOST.IP}, {HOST.DNS} and {HOST.CONN} along with user macros {$MACRO} are available in simple low-level discovery rule filter regexps.

Zabbixには予めシステムで決められたマクロとユーザーが自由に設定できるユーザーマクロがあります。今まではユーザ定義マクロを通知やコマンドに使用することは出来ませんでしたがZabbix2.4から対応しました。
また、新に{HOST.DESCRIPTION} と{PROXY.DESCRIPTION}を通知に使用できるようになりました。

表示・効率化

アイテム取得不可の場合情報をより詳細に表示

:: More details about unsupported agent items
Zabbix agents now provide detailed information on why items become not supported, instead of the generic “Not supported by Zabbix Agent”.
Zabbix-Agent監視でアイテムが取得不可の場合agent unsupportedと表示されるだけでした。一体何が問題で取得出来なかったのか分からないまま、設定を変更しては無効有効と切り替えて運用されていたかたは少なくないと思います。zabbix2.4では何故取得できなかったのかという詳細まで表示されるようになりました。

アクションのログが出力可能

:: Responsible action shown in action log
Now the Action log/Action log screen element have gained a new Action column showing the name of the responsible action as well.
先ほどのアクション実行時のログは今まで出力されませんでしたが、zabbix2.4から出力対象になりました。フェイルオーバーアクションを設定している際の検証時、コマンドがおかしいのかZabbixがおかしいのか切り分けることが簡単になりました。

スクリーン要素の追加

:: Screen-related improvements
In screens, URL now is a dynamic screen element.
Also implemented new screen element types – “Graph prototype” and “Simple graph prototype”.
 今までLLDでNIC情報などを取得しトラフィックグラフを生成していた場合、スクリーンに登録することが出来ずトラフィック表のみ一覧で並べて閲覧することが出来ませんでした。Zabbix 2.4ではスクリーンにローレベルディスカバリで作成されたグラフを含めることができるため大変便利になりました。

アドホックグラフの追加

:: One-click creation of ad-hoc graphs
Implemented the ability to quickly display items on a graph from the latest data page.
従来まではたとえばCPUグラフとMEMORYグラフを合わせて1つのグラフとして見たい場合、いちいちカスタムグラフを作成するか、スクリーンに登録して並べてみるしかありませんでした。アドホックグラフを利用すると最新データに一覧表示されているデータの中から好きな物を選択しグラフ化して閲覧する事が可能になりました。障害時など重宝する機能です。

レスポンス機能向上系

API速度UP

:: API improvements
Support of the “refer” value for get method “output” parameter has been removed. Instead it’s recommended to use arrays of specific properties
Performance was significantly improved for a number of API calls.
getメソッドに”refer”が追加され”output”が廃止されたようです。また、API呼び出しのパフォーマンスが大幅に向上しました。ガリガリAPI使われてる方は目に見えて効果が現れるかもしれません。

Jsonフォーマットの効率化

:: More efficient JSON formatting
The formatting of JSON objects (with tabs and new lines) has been removed, which allows the traffic to be reduced by 20-30% when data is sent between Zabbix services. Additionally, the escaping of forward slash or solidus (/) has also been removed.
Zabbixシステム間の通信で使用されているJSONフォーマットを効率化することにより従来のバージョンに比べ通信量を削減したようです。

Housekeeper実行タイミングの変更

:: Delayed execution of housekeeper
Housekeeper execution is delayed for 30 minutes after Zabbix Server and Proxy startup.

Zabbix ServerまたはZabbix Proxyの起動直後に実施されていたhousekeeper プロセスは、起動後30分から初回実行されるように変更されました。今までサービス再起動後にhousekeeperがごりごり働き遅くなるといったことが改善されています。ちなみにhousekeeperというのはZabbixで定期的に動いているお掃除デーモンです。グラフやログデータの保存期間を過ぎたデータを削除します。

他にも細かい修正点がありますが、CPUのコア数などをLLDから簡単に取得できるようになったり、アクションを多様している状況で判定がシンプルにできたりというところが、目玉かもしれません。

以上Zabbix2.4の新機能・変更点一覧でした。

2015 5月 4th,|Linux|