監視ツールの定番Zabbixですが、去年2.4のアップデートがされ大幅に機能が拡張されました。
どのようなアップデートがされたのかは、別記事に取り上げています。
今回は2.2系から2.4系にアップデートする方法をご紹介します。
Zabbix2.4で何がかわっているの?
Zabbix2.4のリリースノートこちらを見て頂いたほうが早いですが、その中でも注目すべき所をピックアップした記事は別にまとめる予定です。
Zabbixをまだ未導入の方は別記事に新規導入方法を掲載しております。
Zabbix2.2からZabbix2.4へのアップデート方法
既存のZabbixServer エージェントサービスをStopする
まずは既存のDBにデータの書き込みが行われないようにサービスを止めます。
service zabbix_server stop service zabbix_agentd stop
バックアップ
既存のDBのフルダンプ
既存のZabbixディレクトリをバックアップ
Zabbixのコンフィグバックアップ
Zabbix2.4系最新版ダウンロード
Zabbix2.4のパッケージを公式ページからダウンロードします。
wget "http://sourceforge.net/projects/zabbix/files/ZABBIX%20Latest%20Stable/2.4.5/zabbix-2.4.5.tar.gz/download" tar zxvf zabbix-2.4.5.tar.gz cd zabbix-2.4.5
コンパイル・インストール
※既存のコンパイルオプションを忘れてしまった場合は、zabbixソースディレクトリの中にあるconfig.log を参照して下さい。
./configure --prefix=/usr/local/zabbix2 --enable-server --enable-agent --with-libcurl=/usr/bin/curl-config --with-mysql=/usr/local/bin/mysql_config --with-net-snmp=/usr/local/net-snmp/bin/net-snmp-config --with-libxml2
コンパイルが通れば導入します
make install
Zabbix Server エージェントを起動
service zabbix_agentd start service zabbix_server start
アップデート完了確認
zabbix serverサービスを起動した直後にアップデートが走ります。
以下のZabbixServerログを開いてDBのアップデートが完了していれば無事に終了したことになります。
17029:20150424:200827.233 using configuration file: /usr/local/zabbix2/etc/zabbix_server.conf
17029:20150424:200827.413 current database version (mandatory/optional): 02020000/02020001
17029:20150424:200827.413 required mandatory version: 02040000
17029:20150424:200827.413 starting automatic database upgrade
17029:20150424:200827.439 completed 0% of database upgrade
17029:20150424:200827.618 completed 1% of database upgrade
17029:20150424:200827.841 completed 2% of database upgrade
17029:20150424:200827.848 completed 3% of database upgrade
ーーーーーー省略ーーーーーー
17029:20150424:200833.178 completed 94% of database upgrade
17029:20150424:200833.185 completed 95% of database upgrade
17029:20150424:200833.189 completed 96% of database upgrade
17029:20150424:200833.221 completed 97% of database upgrade
17029:20150424:200833.251 completed 98% of database upgrade
17029:20150424:200833.283 completed 99% of database upgrade
17029:20150424:200833.285 completed 100% of database upgrade
17029:20150424:200833.285 database upgrade fully completed
WEBインタフェースのアップデート
内部的には2.4にアップデートされましたが、GUIも2.4にアップデートする必要があります。
\cp -fRp /zabbix-2.4.5/frontends/php/* ドキュメントルート
グラフのフォント変更
グラフなど日本後の文字化け対策のためにフォントの導入と設定変更を行います。
・IPAからフォントをダウンロードする
wget http://ipafont.ipa.go.jp/ipafont/ipagp00303.php unzip ipagp00303.zipcp ipagp00303/ipagp.ttf /ドキュメントルート/fonts/
新しいフォントを読み込むように設定ファイルを書き換える
vi /ドキュメントルート/include/defines.inc.php
define(‘ZBX_GRAPH_FONT_NAME’, ‘DejaVuSans’); // font file name ↓ define(‘ZBX_GRAPH_FONT_NAME’, ‘ipagp’); // font file name
WEBインタフェースから最終設定
GUIにアクセス
http://ipaddressもしくはドメイン名
Nextをクリックします。
Zabbix2.4要件確認画面
アップデートの場合は特に問題無くパスされるはずです。NEXTをクリック
DBの設定
DBの設定情報(アップデート前のDB名・DBアカウント・・DBパスワード)をいれてNextをクリック
ドメイン名・IPアドレス設定
設定内容確認
コンフィグファイルの保存
ディレクトリに書き込み権限が無い場合は書き込み権限を与えた上でretryをクリックするか、手動でコンフィグファイルをダウンロードし配置しFinishをクリック。
権限を与える
chmod o+w /ドキュメントルート/conf/
書き込んだら権限を戻す
chmod -R 755 /ドキュメントルート/conf/ chown root:root /ドキュメントルート/conf/zabbix.conf.php chmod 644 /ドキュメントルート/conf/zabbix.conf.php
完了画面
以上でWEBGUIをみてみると、バージョンがZabbix2.4系になっているはずです。